2018年04月10日

曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る

 半年ぶりに山友K女史から登山のお誘いがあり、曽爾村へ行ってきました。近鉄大和八木駅で
7時45分に待ち合わせしメンバが揃ったところで車で出発しました。運転手はRさんで今回初め
ての顔合わせでした。と思ったら一度お会いしていますよとのことでした。歩こう会でご一緒した
ようです。こちらは初めての参加?だったので殆ど皆さんの顔を覚えていませんでした。

 もうお一人は岡山から参加のAさんで八木駅の近くで前泊されたようです。Rさんのブログ友達
でKさんと私は初対面でした。岡山からとは力の入れ方が違うなと感心しました。聞くところによる
と「奈良大好き女史」で毎月のように奈良へ来られているようでした。納得!

 車にザックを積んで一路曽爾村を目指しました。丁度国道が伊勢本街道沿いだったので、関連
する幾つかの社や祠を見学しながら目的地へ向かいました。途中の道路の温度計表示が3度、
2度となっており本当かなと皆で訝りながら話していると屏風岩の駐車場に到着しました。

 そこで登山の身支度と軽い体操、トイレを済ませて登り始めました。10分も登らない内に、やや
平らになった所にでてきましたが、そこが「屏風岩公苑」でした。桜がそろそろ満開という感じで
我々を迎えてくれました。桜越しに覆い被さるように屏風岩が聳えていました。200mの高さです。

 しばし桜と屏風岩を眺めていましたが、Rさんが指をさして「あの屏風岩の上を歩きます」と話し
てくれました。まだその段階では実感がわきませんでした。一休みしたところで本格的な登山が
始まりました。先ずは「住塚山」を目指します。最初から急登でしたがゆっくりと歩を進めました。

 40分程登ると「住塚山」(1009m)の頂上に到着しました。南側の景色が大きく広がっていました。
 これから登る「国見山」や南東の方には「古光山」(こごやま)、曽爾高原を従えた「倶留尊山」(
くろそやま)、更に南には「三峰山」(みうねやま・・・先日雪中登山した)、高見山が見渡せました。
 
 奈良の山並みを十分堪能したあと次の目的地「国見山」へ向かいました。一旦急坂を下って
鞍部である「ゼニヤタワ」へ到着しました。帰りはここから屏風岩方面へ向かう予定です。小休止
したあと当日一番の難所である国見山への登りが始まりました。途中までは普通の登りでしたが
頂上手前では岩が顔を出していてロープが数か所ありました。

 一番きついところにロープが無かったので素手で岩をつかみながら登りましたが、上から見ると
左側にしっかりロープがありました。帽子とメガネで視野が狭くなっているなと感じました。ただし
4人共気が付かなかったので、年齢のせいではないなと自分を納得させました。

 「国見山」(1016m)には既に先客がいました。記念写真を撮り合って、その方々は次の目的地
に向って下山し始めましたが、しばらくして戻ってこられました。確認すると道を間違えたようで、
慌てて正規のルートへ戻り降りて行かれました。道間違えはよくあることです。

 我々はRさんと言うベテランがリーダでしたので、安心して下山もできました。国見山の頂上では
流石に360度の視野で更に遠くの山を見渡せました。近くでは「兜岳」、「鎧岳」などを眼下に見下
ろすことができました。この二つの山は形がユニークで、いつかは登りたいと思いました。また
その間、小雪がちらついてきました。確かに下界で2~3度の気温でしたので山頂で雪がちらつく
のは不思議でも何でもないと理解できました。

 しばし周りの景色をカメラに収めた後、国見山から下山を開始しました。先ほどの岩のところは
しっかりロープを使っておりました。「ゼニタワヤ」まで降りたところで、方向を左に向け屏風岩方
面へと下山しました。おり切ったところで二つに分かれた道があり、スマホの「YAMAP」で確認
すると、屏風岩は右の方向を指していました。

 Rさんも右の道ですという話だったので、安心して再度登り始めました。しばらく登ると「若宮峠」
が出て来て、そこからは右へ曲がって屏風岩の上の稜線を歩くことになりました。左側は切り立っ
た断崖なのでやや右側に体を寄せながら進みました。所々で景色が広がり、下を見ると屏風岩
公苑の桜がほぼ満開の姿を見せてくれました。カメラを構える時は少し腰が引けていました。

 屏風岩の二つの峰を過ぎたところで朝登ってきた道と合流しました。お昼の時間が過ぎていま
したが風もあったので屏風岩公苑へ降りて昼食を摂ることにして下山しました。公園では朝よりも
多くの人が屏風岩と桜を楽しんでいました。桜の下で屏風岩を見ながら昼食を摂りました。

 昼食の時にRさんとAさんの話が奈良の歴史に関してあまりにもマニアックだったので、「奈良
まほろばソムリエ」の話をしたら、Aさんからその免許を持っていますということでした。その後
Rさんも持っていますということで「奈良愛」の理由が分かった次第です。小生の会社の元同僚も
持っていたので名前を出すと、その会の幹部ですということでした。世間は狭い!

 昼食後は近くの「若宮神社」と「隼別神社」にお詣りし駐車場へと戻りました。そこから帰路に就く
予定でしたが、Rさんから曽爾村の古墳があるからそこを案内しますという提案があり、皆も賛成
してドライブと洒落込みました。着いたところは「楯岡山古墳」で三基の円墳が並んでいました。

 一つは古墳の入り口に大きな石が乗っており、中を覗けるようになっていました。中は暗くてよく
判りませんでしたが、案内板によると後期古墳時代のもののようでした。RさんとAさんは「こんな
ところに古墳があるなんて」とお互いに興味深々のようでした。Kさんと私はやや蚊帳の外と言った
感じで二人の言動に関心していました。

 そこからは少し足を延ばして、「鎧岳」が見渡せる場所まで行き写真に納めました。ここは何時か
は登りたいなと思わせる山容でした。最後は曽爾高原まで足を延ばし、ススキの景色を楽しんで
帰途につきました。途中近鉄榛原駅まで車で送ってもらい解散となりました。


           「屏風岩公苑」の下の駐車場で、ここからスタートしました。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


              「屏風岩公苑」から屏風岩を見上げたところです。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


                  「住塚山」への最初の急登です。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


        左の山がこれから登る「国見山」で、正面は「古光山」(こごやま)です。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


                  「住塚山」(1009m)の看板です。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


   国見山に向かう途中で見かけた屏風岩の後ろ側です。後半はあの稜線を歩きました。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


           「国見山」(1016m)です。流石に見晴らしの良い山でした。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


          屏風岩の上から見た屏風岩公苑です。足元がすくみました。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


        「楯岡山古墳」の看板です。地元の人は塚穴と読んでいたようです。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る


          3号墳で這えば中に入れるようでしたが、暗いので止めました。
曽爾村の屏風岩、住塚山、国見山へ登る











 

にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ
同じカテゴリー(登山)の記事画像
初めての音羽三山
九州の山友と関西登山ツアー
第二回北海道遠征報告
久住・由布岳遠征登山
弥山・八経ヶ岳に登る(5月23日)
伊吹山登山
同じカテゴリー(登山)の記事
 初めての音羽三山 (2021-11-26 09:32)
 九州の山友と関西登山ツアー (2021-11-06 13:40)
 第二回北海道遠征報告 (2021-07-24 23:27)
 久住・由布岳遠征登山 (2021-06-13 16:12)
 弥山・八経ヶ岳に登る(5月23日) (2021-05-28 14:26)
 伊吹山登山 (2021-05-03 10:50)

Posted by PANDORA at 08:42│Comments(6)登山
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
私もお誘いを受けましたが、お断りして正解でした。
足がすくむのは標高は関係なく、低山でも怖いところはありますね。
Rさんがリーダーでしたら安心ですね。でも私は歴史探訪でいっぱいいっぱいですよ。そうそうお見えになる方で「奈良ソムリエ」の方かなりおられますよ。
Posted by 白雪 at 2018年04月10日 12:38
白雪さん
 コメントありがとうございます!
 以前はよく参加されておられたようで、今回もとは思っていましたが
断っておられたのですね。でもまだまだ現役でいけますよ!

 「奈良まほろばソムリエ」の件はK女史からも聞きました。歴史探訪
の時に紹介してください。よろしくお願い致します。
Posted by PANDORAPANDORA at 2018年04月10日 12:49
もてる人はいいですね。色々な方から声がかかって。
曽爾村はご自宅からは同じ県内で西と東の両端のようなところでしょう。
何時もアッシーを勤めているようですが、今回は良かったですね。

屏風岩の上から見た屏風岩公苑の景色、まるでドローンから見ているようです。
サクラも満開で素晴らしい景色だったでしょう。
さすがに今回は車だったので反省会はなかったようですね。

私も近々、伊豆旅行直後のぎっくり腰も略治ったので、
近くの里山でも足慣ししなければと思っています。
Posted by dojyou38 at 2018年04月10日 14:01
dojyou38さん

 こんにちは!
 確かに曽爾村の向こうは名張で三重県になりますね。
 今回はリーダが車を出してくれましたので、らくちんモードの登山でした。
 奈良県ではまだ登った山が少ないので、これからやや早足でつぶして行くつもりです。
 車の場合は反省会は無理ですね。毎回では体が潰れます!

 ぎっくり腰も治ったようなので、またボチボチと初めてください。
 
Posted by PANDORAPANDORA at 2018年04月10日 16:04
さすが、歴史のある奈良の山だけに縦走時に古墳が点在しているんですね。
山歩きと古墳探検を同時に行うのは時間的にも難しいようですので、別々の日にするのがベターかも・・・。
Posted by 日々是好日 at 2018年04月24日 20:21
日々是好日さん
 こんばんは!  
 今回は登山がメインでした。誘っていただいた方が「奈良まほろばソムリエ」
と言う歴史お宅の方々でしたので、下山後に近くの「古墳」に足を延ばした
次第です。こんな山奥に古墳がと言うような新鮮な驚きでした。
Posted by PANDORAPANDORA at 2018年04月24日 22:16
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。