比良・堂満岳登山

PANDORA

2019年03月03日 14:49


 先月の中旬(2月17日)に雪山第二段として比良山系の「堂満岳」(1,057m)に登ってきました。
 今回はピッケルワークの練習がメインでした。雪山の斜面で転んだ時などに、ピッケルで体を
止める練習です。堂満岳の下部ルンゼと言う場所での練習が目的でした。

 7時に近鉄高の原駅歩道橋下で待ち合わせし、車3台に分乗して京奈和道・新名神・京滋バイ
パスなどを経由して湖西道路から「イン谷口」へ向かいました。人数は10名でした。

 「イン谷口」へ到着後、雪山登山の装備を付けて出発しました。ただ出発直前に今回はベテラ
ンが多いので、ピッケルの軽い練習後、堂満岳を登ろうとの提案がありました。小生ともう一人
がピッケル初めての体験でしたが、その声に押されてついて行くしかありませんでした。

 ピッケル練習場所のルンゼに到着する前に、一名からギブアップの申し出がありました。
 まだ練習場所にも着いていない段階でしたが、仕事が忙しくて十分な練習が出来ていないと
いうことで相談の上、一人で戻ってもらうことになりました。車の運転手でしたが残りの車で間に
合うということで一人で下山してもらいました。

 標高780m付近のルンゼに到着し、荷物を置いてピッケル練習場の設営が始まりました。
 斜面を滑り降りて硬い急斜面を作るものです。こちらは先輩方の設営状況を眺めるだけでした。
 しばらくして、「設営完了!」の声があり、それからは斜面で転んだ時のピッケルの扱い方の
講習が始まりました。

 基本的には雪面で転んだ直後にピッケルを持って腹ばいになり、ピッケルの先を雪面に突き
刺して止めるというのが練習でした。初めに先輩方が見本を見せて、その後三人の初心者が
見様見真似で後に続きました。先輩方からはいろんな転び方を見せていただき、いかなる時も
最終的には腹ばいになってピッケルを雪面に突き立てるという訓練でした。

 30分位練習して、先輩方のお墨付きを頂き、そこからは堂満岳の頂上を目指すことになりま
した。このルートは頂上直下が急斜面となっており、新人にとってはかなりの苦労でしたが、
何とか頂上にたどり着くことができました。

 頂上には既に何組かのパーティが先着しており、記念写真を撮って次のパーティに場所を
譲り、少し離れた場所で昼食を摂ることになりました。カップラーメンにお湯を注いで簡単な
昼食を食べた後、下山を開始しました。

 すぐ前に別のグループが下山していましたので、その足跡をたどる形で下山していました
が、ある程度下山したところで前のグループが立ち止まってルートの確認をしていました。
 聞いてみると下山ルートを見失ったようでした。ルートを示す赤いテープが確かにありませ
んでした。

 二つのパーティで色々と相談しながらルートを探しましたが、確証を得るようなルートが
見つからず、結局当パーティのリーダが一旦元に戻ろうとの決断をしました。しばらく戻った
所で赤いテープを発見し、そこが本来のルートだとうなずき合っていました。

 かなりの経験者でも雪山は道間違いを起こす場所だということを痛感しました。これが吹
雪などでホワイトアウト状態になった時は、赤いテープも見つけられずに迷うであろうことは
容易に想像がつきました。スマホのGPS機能を利用しても、周りが真っ白だと方向感覚も
麻痺してくるだろうこともあり得る話だと思いました。反省点としては「他人の足跡を信用す
るな!」ということです。

 道迷いはその一回だけで後は順調に下山して、駐車場へ戻ることができました。途中の
サービスエリアで休憩と精算を済ませて奈良への帰途につきました。


                駐車場を後ろに歩き始めたところです。



                   かなり雪が深くなってきました。



       ルンゼでピッケル操作の訓練中です。胸の下でピッケルを抑えています。



     訓練を終了して「堂満岳」の頂上を目指しています。かなり急なところもありました。



           道迷いの後、自分でもスマホでルートの確認をしています。



              道迷いも解消し一路駐車場へ向けて下山中です。








 
 


 

 

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