昨年に引き続き、今年も北海道に遠征しました。7月15~21日(深夜)の一週間の日程でした。
昨年と同じく近鉄大和西大寺駅で15日の夕刻に待ち合わせして、一路京都府の敦賀港へ向かい
ました。敦賀港では新日本海フェリーに乗り、ほぼ21時間の船旅が始まりました。今年も男女2名
づつ計4名のメンバーです。女性1名が入れ替わりの参加でした。
船内でほぼ一日過ごす訳ですから、時間を持て余し気味でその有効活用が快適な船旅のポイン
トとなります。食事は勿論の事、入浴や映画鑑賞、ゲームコーナー利用等それぞれで工夫して一日
を過ごします。今回も途中でトランプ(大富豪・大貧民)を楽しみました。
今回も北海道の苫小牧東港に到着しましたが、下船時は運転手と乗客が一緒に同乗出来ますの
でスムーズに下船できました。宿は昨年と同じ「ビジネスホテルはちのへ」でした。今年は町の花火
大会があると言うことで、一休みした後近くの公園へ花火見物に出かけました。
小一時間花火見物をして、その後翌日の準備もあるので宿に戻り、入浴後に就寝しました。翌日
(17日)は富良野観光と言うことで、朝食後早速車で移動しました。富良野では「ファーム富田」でラ
ベンダ畑を堪能し、白金の「青い池」見物、昼食後「北西の丘展望公園」で「ケン・メリの木」(若い人
は判らない?)や「セブンスターの木」、「親子の木」などをカメラに納めながら観光を楽しみました。
富良野の原野からは翌日登る「十勝岳」や翌々日登る「大雪山・旭岳(北海道最高峰)」の雄姿が
はるか彼方に遠く霞んで見えていました。翌日からの三連続の登頂を前に船旅の疲れを落とすた
めの快適な静養日となりました。
翌日(18日)は十勝岳に登りますので早朝4時30分に宿を出発し十勝岳温泉登山口へと向かいま
した。 この日は小生がリーダだったので、登山口で軽い体操をして出発しました。途中で自然派カ
メラマン(動物・鳥撮影)の方1名も一緒になり5人での登頂となりました。
この日は晴れで順調に高度を稼いでいましたが、稜線に出たところで西からの風が吹き上げて
きており、反対側へ飛ばされそうな勢いでした。何とか腰を低くしながらいくつかの稜線をクリアした
ところで、避難小屋が見えてきたので、そこでトイレ休憩を取りました。
カメラマンの方は途中の「上ホロカメットク山」(1920m)あたりで、見えなくなったので動物のいな
い山頂は諦められたようです。我々は休憩後更に頂上を目指し、いくつかのピークを越えてやっと
十勝岳頂上(2,077m)に到着しました。
十勝岳頂上で記念撮影をして、早速下山を開始しました。頂上はやや狭くて昼食を摂るスペース
も殆んどなかったので、その判断となりました。避難小屋まで降りてきてやっと昼食を摂りました。
十勝岳は中腹以降の大砲岩までの西斜面は「安政火口」があり全く植物が無い荒涼とした山肌を
見せていました。
十勝岳下山後は北の大雪山系の旭岳温泉へと向かいました。2時間ほどで到着し「大雪山白樺
荘ユースホステル」へ入りました。ここでは夕食を取りながら反省会と翌日の「旭岳」登山の事前打
合せを行いました。天気予報では翌日も晴れの予報だったので入浴後気持ちよく就寝できました。
次の中日(19日)は大雪山の旭岳(北海道最高峰)に登ります。ユースホステルを早朝6時に出発
し、先ずはすぐ近くのロープウェイまで車で送ってもらい旭岳駅から姿見駅まで30分の空中散歩で
す。6時半に到着した姿見駅の高度は1,610mでした。そこから旭岳(2,291m)まで700m近くを
一直線に登ります。
この日のリーダはO女史でした。旭岳の頂上は比較的緩やかで、沢山の登山者が弁当を広げて
いました。我々も昼食タイムを取りました。その後ゆっくり下山を開始しましたが、途中で軽装の登
山者に何組か会いました。飲み物だけを持った若人や小さなリュックだけのペアなど、北海道最高
峰の山に登るという出で立ちではありませんでした。ロープウェイがあるので可能な登山なのだと
感じました。
この日も晴れでしたので、気持ちよく下山できました。また高山植物も豊富で女性陣は盛んにス
マホのカメラに納めていました。また周りの山々には残雪が縞模様になってまだ沢山残っており、
それも雄大な景色の一部として瞼に焼き付けたものです。
姿見駅からロープウェイで下山後は宿に戻り荷物を整理して、最後の羊蹄山登山の基地となる
倶知安を目指して長い4時間ほどのドライブが始まりました。倶知安に到着して翌日の昼食をコン
ビニで買い込み宿に入りました。宿では入浴後夕食を取り、最終日の登山準備をして床に入りま
した。
最終日(20日)も晴れでした。半月湖登山口まで車で移動して羊蹄山(1,898m)を目指して登り
始めました。この山は蝦夷富士と言われ富士山のような綺麗な山容を誇っていました。リーダは
T女史です。登山口が346mなので1,500m以上をしっかり登ることになります。今回の登山では
最も厳しい登山になることが予想できました。
ただこの山は9合目まで樹林帯の中を歩くので日差しの強さはあまり気になりませんでした。頂上
まで登ったところで火口の御鉢巡りをするかどうか判断する場面がありましたが、時間も押していた
ので元の道を引き返すことになりました。ただ下山の最後の方では足が棒のようになり全員黙々と
駐車場を目指して歩くだけでした。
ただ、火口のお鉢巡りをしなかったので、そのおかげで時間に余裕が出来、下山後の小樽港では
夕食で寿司屋(回転寿司)に入って下界のごちそうを堪能しました。またお土産の買い物などゆっくり
することも出来ました。観光の一日を含めて4日間とも快晴だったので素晴らしい山行となりました。
北海道遠征は今回が最後になると思いますが、大変有意義な4日間を過ごす事が出来ました。
帰りの北海道・小樽港から京都府・舞鶴港へは22時間ほどの長い船旅でしたが、昼間は映画を
見たり、トランプで遊んだり、夕日をカメラに納めたりとこれも有意義に過ごすことが出来ました。
トランプの時はリーダH氏がサクランボを差し入れしてくれました。
舞鶴港からは車を2時間飛ばして奈良へ戻ることが出来ました。終電もない時間だったのでリーダ
H氏は各メンバを家まで送ってくれました。行き帰りの道中と道内での移動など全て一人で運転して
いただきました。お陰様で北海道の三つの百名山に登頂することが出来ました。他のメンバも含め
て暫くゆっくりと静養してください。
「富田ファーム」のラベンダ畑です。右奥が翌日登る十勝連峰です。
同じくポピーとラベンダです。
「白金」の青い池です。
富良野の麦畑です。遠くに二日後に登る大雪山が見えます。
十勝岳中腹の「安政火口」です。
「十勝岳」頂上です。
北海道最高峰の「旭岳」頂上です。
旭岳の中腹には雪渓が残っていました。
羊蹄山の中腹からみえた「ニセコアンヌプリ」です。
これから登る羊蹄山の頂上です。
羊蹄山の頂上にて。