二日目は昨日泊まった十楽寺の宿坊からスタートです。
昨日は７番まででしたが、本日は熊谷寺、法輪寺、切幡寺の3番です。ただし
距離的には20km前後で昨日とあまり変わりません。
十楽寺をスタートする前に記念の写真を数枚撮りました。その後前を行く二組
を抜いて８番札所「熊谷寺」を目指しました。4kmほどあり一時間のコースでした。
ここの納経所で係りの人が「最近は歩き遍路が多いですね！」と声をかけられ
ました。少し前に１０人ほどの団体が来られて朱印を押してもらっていましたが、
その中の一人の人がお守りを購入して、「これがあれば明日の焼山寺の登りも
大丈夫だね！」と言われたそうです。一般的には１０人ほどの団体さんは観光バ
スで行くのが普通ですが、歩き遍路は少ないとおっしゃっていました。
９番札所「法輪寺」では本尊が「涅槃釈迦如来」でした。これは珍しいそうです。
つまりお釈迦様が横たわっておられるということです。実際に見ましたが小さな
涅槃像（70~80cm）でした。篠栗・南蔵院の涅槃像と比べたらかなりの小ささです。
切幡寺はかなりの階段でした。本堂までが333段あり、その上の大塔まで登ると
450段あり、八十八ヵ所の寺では72番札所弥谷寺(640段）についで二番目のよう
です。途中に男厄坂(42段）、女厄坂（33段）などがあり、階段毎に一円玉を置いて
厄払いをされていました。
またここの名前の由来でもある「はたきり観音像」が本堂の裏手にあり、特に女
性のお遍路さんが熱心にお参りされていました。
本日はこの「切幡寺」で終わりなので、宿泊所の旅館に向かいました。ところが
宿に着いたのが12時前で女将さんが「まだ宿泊の用意ができていません。今から
だったら次の藤井寺近くの宿まで歩かれたらどうですか？」とのことでした。
宿の予約が可能かどうか不安だったので、「宿が取れたらそうします。取れなけ
れば少し時間をつぶして再度伺います。」と答えておきました。時間も12時近くだ
ったので、食堂か喫茶店を探してそこで宿の予約の連絡を入れようと考えました
が、300~400m歩いてもそういう店が全くありませんでした。
県道12号線で交通量もかなりの量で多かったのですが、お店らしきものが無い。
やむを得ず県道沿いの空き地を見つけて、荷物を降ろして次の宿を探すために
藤井寺近くの宿に電話をかけました。本を見ると５ヵ所ほど載っていましたので、
順番に掛けましたが、４番目でやっとOKの返事をもらいました。
そこで先ほどの宿に戻り、「予約が取れたので次の藤井寺近くまで行きます。」
と声を掛けてまた歩き始めました。ただ結果的にはこの判断は渡りに船でした。
前日の夕食時にお二人の方と話していたときに、二人とも藤井寺近くに宿を予約
しているとの情報を聞いて、失敗したなと思っていたからです。翌日が焼山寺の
「遍路ころがし」と言う最大の難所を登るために、できるだけその麓に近づいておく
必要があったからです。
四国三郎の異名を持つ吉野川を渡って１５時前にはその宿に着きました。
（日本三大暴れ川の一つ、残りは利根川・板東太郎、筑後川・筑紫次郎）
宿に到着後は荷解き、入浴、洗濯、夕食、ブログアップして就寝となります。
「三木武夫」元総理大臣の像が建っていました。
８番札所「熊谷寺」の山門です。
９番札所「法輪寺」の山門です。
１０番札所「切幡寺」の「はたきり観音像」です。
切幡寺の大塔前から見た吉野川と明日登る焼山寺の山並みです。
最近は外人さんの歩き遍路もいるようです。（英語の案内）
その吉野川に掛かる潜水橋です。橋の欄干がありません。
大雨のときは川の中に埋没する造りになっています。
吉野川の中洲で日本一の「善入寺島」の看板です。
500haあり、昔は3000人の住人と二つの小学校があったようです。
川の氾濫で沢山の方が亡くなるので大正時代に無人になりました。
ただし、畑は今でも活躍しており、そこで見かけた風景です。
ほうれん草の収穫に使っているようでした。
四国にも「ホトケノザ」が沢山咲いていました。
時間は7時間04分、距離は25.32kmです。（平均時速：3.6km/h）
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