大仏鉄道跡散策

PANDORA

2021年10月19日 16:36


 先日(10月15日)、かねてから気になっていました「幻の大仏鉄道跡」を散策しました。
 JR加茂駅からJR奈良駅までですが、珍しく家内が希望したので久々の夫婦ハイクでした。
 距離的には12km・6時間とありましたが、5時間30分程で完歩しました。

 大仏鉄道とは100年以上前の明治31年に開業し、加茂と奈良を結ぶ約10kmの路線でした。
 当時は伊勢や名古屋方面からの大仏詣でのお客様を乗せて賑わったようです。ただ途中の
黒髪山トンネル付近の勾配が急で乗客が降りて押して登ったこともあったようです。

 残念ながら、その後木津経由の平坦路線が開通したために徐々に乗客が減少し、9年後には
廃止となったようです。蒸気機関車はイギリス(ナスミス・ウィルソン社)から輸入した赤い車両で
したが、急こう配には弱かったようです。

 JR加茂駅をスタート直後におじさん二人連れと一緒になり、抜きつ抜かれつで進みましたが、
後半は先に行かれたようで見かけませんでした。行き先の標識(看板)がしっかりあったので
殆んど迷わずに歩けました。

 奈良市に入ってやや山道から住宅地になったところで1~2か所廃線跡を見逃したようですが、
無事に「大仏鉄道記念公園」へ到着しました。JR奈良駅は出発時に行きましたので帰りは近鉄
の「新大宮」まで歩きました。新大宮の目当ての「カフェ・ラ・ポーズ」が今年の9月に閉鎖されて
いたので、学園前の「ミスタードーナッツ」で休憩して家路につきました。

 木津川市では標識や看板をすぐに見つけられたのですが、奈良市に入ると住宅街が多いと
言うことと看板が中々見つけづらく遺構をいくつか見逃したようです。次回機会があったらよく
注意して探したいと思いました。


                 生駒駅で近鉄電車「火の鳥」を見ました。



                  JR1加茂駅渡場の「ランプ小屋跡」です。



                    「観音寺橋台」の文字が見えます。



                「観音寺橋台」です。奥の鉄橋は近鉄の現役です。



               この「大仏鉄道遺構めぐり案内図」が各所にありました。



                       「鹿背山橋台」です。



                     「梶ケ谷隧道」の看板です。



                      その「梶ケ谷隧道」です。



         「赤橋」です。今も現役で車が上を走っています。



          木津川市の「タツタタワー」(水道配水所)です。



               昭和39年ころまで「黒髪山トンネル」が残っていました。
            道路拡張で現在の姿になりました。「鴻池陸上競技場」付近です。



                   大仏駅跡の「大佛鉄道記念公園」です。
















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