2018年06月20日

柳生・笠置ハイキング

 6月16日(土)に所属するハイキングクラブで「柳生・笠置散策」と言うのがありましたので参加
してきました。近鉄奈良駅に9時集合でバスを待ちます。土曜日だったのでかなりの人が並んで
いました。JR奈良駅からも同じバスに数人が乗ってきているはずなので待っていると、バスが
停留所に入ってきました。

 ところが行先が表示されていません。「奈良交通」の表示のみです。4番線に入ってきたので
「柳生行き」だとは思いましたが表示が無いので運転手さんに確認すると合っていました。JR
奈良駅からではないのですかと聞くと臨時バスですとの回答でした。

 直ぐにこの臨時バスに乗り込み「柳生」へ向かって出発しました。JR奈良駅組は正規のバスで
後から追いかけてくるだろうとの判断です。途中の円成寺と言うところで沢山の方が下車されま
した。たぶんそこから柳生か奈良の方へ向かうハイキングだと推測しました。

 下車する人が多かったのでその間に後続の正規バスが追い付いてきて、前方に停まり乗客を
降ろし、その後すぐに出発しました。臨時バスがあとからゆっくり追いかける形になりました。別の
停留所で再度臨時バスが正規バスを追い抜き終着の「柳生」には臨時バスが先着しました。

 全員が揃ったところでリーダーより当日の大まかな説明があり、その後軽い体操をしてスタート
しました。先ずは「柳生家陣屋跡」を目指します。途中の中学校跡では、リーダが「ここを卒業し
ました。」と紹介がありました。御多分に漏れずここも過疎化に伴い集約されているようです。

 その後「柳生家陣屋跡」、「疱瘡地蔵」などを通り、次の目的である「ササユリ」の生息地を目指し
ました。歩き始めて直ぐの崖の中腹に、一本の「ササユリ」が健気に咲いていました。半日半陰を
好む植物で生育にはいくつかの条件が揃わないと開花しないとのことでした。

 ひとしきり「ササユリ」談義を聞いたところで、次の場所へ向かいましたが結局花が見つかったの
は、最初のその一本だけでした。花芽を摘まれたり生育確認が取れないところが殆どでした。中々
群生しないので絶滅寸前リストに載りそうな状態でした。

 次の目的地はリーダ所有の山小屋でした。茶畑やゴルフ場の横を通り更に奥深く藪漕ぎすると
山小屋が見えてきました。山小屋について時間もお昼を過ぎていましたので昼食タイムとなりまし
た。今でもこの山を所有しておられ近くのゴルフ場建設時の反対小屋として建てられたようです。

 この山小屋には宿泊用のマットやかまどなどもあり、昔夏休みに子供たちを集めてキャンプのよう
なことをしていたようです。子供たちは「非日常の生活」に嬉々として楽しんでいたとのことでした。
 子供たちの喜ぶ情景が瞼に浮かびました。当時は風力発電で電気も賄っておられたようです。

 昼食後は後半戦が始まります。次の目的地は「雨乃石立神社、一刀石」です。リーダからは元来た
道を戻るか、近道(6分の1の距離)を通るかと言う選択を迫られて近道に皆が賛同しました。途中の
茶畑を横切り、ゴルフ場(大和高原カントリークラブ)を迂回して最短距離で目的地を目指しました。

 ただし、この判断は思ったより苦しめられる結果となりました。途中から道がなくなり藪漕ぎを何ヵ
所かで経験することとなりました。リーダは地元の人間なのである程度の土地勘はあるのですが、
流石に道が判りにくいのでその都度スマホの地図と睨めっこで進んでいました。

 こちらも「YAMAP」をオンにして、目的地への方向を確認しながらついて行きました。途中何ヵ所
か難所があったので、そこをクリアしながらやっと目的地に着くことができました。結果的にかなり
時間がかかったのは言うまでもありません。一刀石で全員の記念写真を撮りました。

 その後は柳生家の菩提寺である「芳徳寺とお墓」を見学し、スタート地点まで戻ってきました。
 そこからは本来「剣塚」がある古城山を登る予定でしたが、時間がかなり押していたことで「笠置駅」
を目指しますことになりました。、途中の「阿対(あたや)地蔵」だけはしっかり拝観しました。

 その後「かさぎゴルフ倶楽部」の前を通って笠置駅を目指しましたが、大きく2グループに別れて
しまいました。やや健脚組は列車の時間を気にして早めに笠置駅に着いたようです。後続組はそれ
なりに早足で進んでいましたが、やや遅れており駅の近くでリーダが待ってくれていました。

 リーダから急げばまだ間に合うとの声を聞いて、さらに駆け足で駅へ到着すると列車が止まって
ました。単線なので行き違い列車も止まっていたようです。切符を買う間もなく列車に乗り込んだ
ところで出発しました。危機一髪とはこのことでしょう。

 JR笠置駅から近鉄生駒駅までのルートは事前に少し調べていましたが、確定した情報は持ってい
ませんでした。列車に乗り込んだ後でスマホで調べましたが中継地点が見つかりません。結局JR
奈良駅で降りて近鉄奈良駅まで歩き、いつもの電車で我が家へ向かいました。


              スタート地点の近くに見える「十兵衛杉」(枯れ木)です。
柳生・笠置ハイキング


                  柳生家の陣屋跡です。井戸もありました。
柳生・笠置ハイキング


              「疱瘡地蔵」の石仏です。徳政一揆の碑文もありました。
柳生・笠置ハイキング


                唯一みつかった「ササユリ」です。可憐な花でした。
柳生・笠置ハイキング


              山小屋の看板です。五郎ヶ谷山の頂上に立っていました。
柳生・笠置ハイキング


              山小屋の中には「鹿の頭骸骨」が無造作に置いてありました。
柳生・笠置ハイキング


              柳生三厳(十兵衛)の墓です。歴代の墓石が並んでいました。
柳生・笠置ハイキング


                笠置へ行く途中にあった「阿対(あたや)の石仏」です。
              大きい方は「阿弥陀如来像」で「はやり病」を避ける仏様で、
              小さい方は「地蔵菩薩」で豆腐を備えると子供を授かるもの。
                無事に生まれると千個の数珠を奉納するということで、
                そばの祠に沢山の数珠や千羽鶴が飾られていました。
柳生・笠置ハイキング


            笠置山の下りの山中に見事な「アジサイ」が自生していました。
柳生・笠置ハイキング










 

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この記事へのコメント
おはようございます。

「十兵衛杉」後何年かで倒れそうですね。台風の時は気をつけなければ・・・

山の稀少植物を商売で盗掘する輩が居ます。
ササユリもその対象になるのでしょうか。
私は「ササユリ」大分の何処かの山で群生していました記憶があります。


ハイキングコースは柳生の郷のようですが、
藪漕も何箇所もありリーダーの子供の頃の遊び場めぐりの感があります。

梅雨の合間を縫って楽しいハイキングだったようですね。
でも、今回は反省会がなかったのですか?
Posted by dojyou38 at 2018年06月22日 09:43
dojyou38さん

 こんにちは!

 大分県の「ササユリ」を検索したところ、大崩山と耶馬渓がヒットしました。
 私も大崩山には登りましたので「ササユリ」を見たかも知れません。
 九州の山で一番怖かった思い出がありますので、ササユリを見る余裕が
あったかどうかは自信がありません。

 「柳生の里」は一度歩いていますので、ある程度の土地勘はありますが、
山中に入ると赤いテープもなく藪漕ぎ状態で道を間違えそうになりました。

 今回は地元出身のリーダが道案内してくれましたので、何とか無事に
目的地へ到着出来ました。

 今回の「ハイキングクラブ」は原則的に反省会はありません。例外的に
数人で下山後の反省会をしているようです。まだその機会はありません。
Posted by PANDORAPANDORA at 2018年06月22日 11:06
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