2020年11月09日

稲村ケ岳へ登ってきました。

 大峰山系の「山上ケ岳(1,719m)」は今でも女人禁制の山です。その近くにある「稲村ケ岳」は
その山上ケ岳に登れない女性が競って登る山です。しかも1,726mと山上ケ岳より高い山です。

 マイカーで登るなら日帰りも可能ですが、公共交通機関(電車、バス)を使う場合は、前泊が
必要と言われています。今回はその公共交通機関を利用した日帰り登山に挑戦しました。
 近鉄の下市口駅まで行き、そこから洞川温泉までバスに1時間半ほど揺られて到着します。

 洞川温泉に9時40分に到着し、そこから登山開始です。今回は日帰りと言うことで最短コース
をピストンすることにしました。それでも洞川温泉への下山時間は17時頃になるのでヘッドランプ
が必要と判断しました。確かにこの山では女性の登山者と沢山すれ違いました。

 しばらく登っていると五代松鍾乳洞へ到着しました。ここはガイドさんがいて、事前に予約して
有料で鍾乳洞巡りが出来るようになっています。この日も5人ほどの人がガイドさんに案内され
て回っておられました。その後一本レールのトロッコ列車で下山されるところでした。

 それを見送って、五代松鍾乳洞の前まで行き登山を再開しようとしましたが、稲村ヶ岳への
登山道がありませんでした。一度案内小屋まで戻って再度五代松鍾乳洞の方へ向かいました
が、どうしても登山道が見つかりませんでした。二人で確認しているので間違いはありません。

 YAMAPの地図では「五代松鍾乳洞」の横を道が通っています。でもその道を見つけることが
出来ませんでした。そうこうしている内に上の方から7~8人の登山者が降りて来られました。
 どこから来られましたかと尋ねると「観音峰」の方から来ましたとのことでした。

 確かに地図では途中から観音峰へも行けるようになっていたので、方角的には間違っていな
いようです。すぐさま登山道を尋ねるとすぐ上に道がありそこから降りてきましたとのことでした。
 三度目の正直で二人でもう一度、五代松鍾乳洞の方へ登って行くと小さな看板が見えました。

 その看板を見落としていたのです。二人とも後期高齢者(75歳)前後の歳なので視野が狭く
なっていたようです。確かに獣道のような登山道がありました。そこからは道に迷うこともなく
次の目的地へ向けて登りました。観音峰への分岐点である「法力峠」で昼食休憩にしました。

 そこから次の目的地「山上辻」へ向かいましたが、道はかなり険しくところどころに鉄の梯子
がかかっていました。最後の方はカニの横ばいのような鎖場がいくつもありました。
 やっと鎖場を過ぎたところで山上辻の稲村小屋へ到着しました。

 ここでは一組のパーティがコンロを使って食事を摂っていました。しばらく休憩していると二人
連れの女性も登ってきました。その時、稲村小屋のご主人がその女性たちに向かって「今から
稲村ケ岳に登るようでは、帰りは途中で真っ暗になるよ!」と注意していました。

 我々も同じ条件なので、これはヤバイと急いで休憩を打ち切り頂上に向かいました。何とか
稲村ケ岳の頂上を制覇すると、周りの景色を見るのもそこそこに下山を始めました。下山して
いる時に更に登ってくる二人連れの組と、シングル登山者が二人いました。

 山上辻まで戻ると、先ほどの女性二人が下山を始めていました。途中の大日山まで登って
きたかも知れませんが、稲村ケ岳には登っていないと思われます。すれ違っていないので。
 そこでの休憩もそこそこに再度下山をスタートしました。途中の鎖場や鉄梯子も慎重に渡っ
て進みました。

 下山の途中ですれ違った最後の二人組とシングル一人には追い付かれてしまいました。
 女性二人には追い付くことが出来ませんでした。時間も17時近くになると山中は暗くなりま
したので、用意していたヘッドランプをセットして更に下山しました。

 下の車道へ下りた時点では暗闇が辺りを埋めていました。下山時間が遅くなるようであれば
今夜は洞川温泉へ泊りかなとも覚悟していましたが、結果的内は最終バスに間に合いました。
 多少の無理はしましたが「稲村ケ岳登山」も公共交通機関を使って日帰りが出来ると言うこ
とを確認できました。但しこれより遅くなると本当に漆黒の暗闇になるので無理は禁物です。

 洞川温泉より1時間以上バスに揺られて下市口まで行き、そこから近鉄電車で大和西大寺
まで行って駅中でカレーを食べて友人と別れました。大峰山系の山はまだまだ沢山ありますが
その内の著名な山をこれで一つクリアできました。


          洞川温泉の街並みで見かけた紅葉です。
             夜はライトアップしていました。
稲村ケ岳へ登ってきました。


             法力峠の行き先表示板です。
稲村ケ岳へ登ってきました。


               山上辻の案内板です。
稲村ケ岳へ登ってきました。


              女人禁制の「山上ケ岳」です。
稲村ケ岳へ登ってきました。




 
 

 

 

 

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この記事へのコメント
好天に恵まれて素晴らしい大峰山系の錦秋を楽しめられたことでしょう。
洞川温泉、行ったこと有りませんがいい温泉らしいですね。

PANDORA さんは近くに気心の知れた山友が居て良いですね。
私は熱海では山友がいないので8~700mの里山に
毎月1人で3回ほど歩いています。

あまりポピュラーでない山では登山口が分らないことがままあります。
私も九州で単独行していたころ、
登山口が分らず慌てたことが何回かありました。

これからの登山は下山時刻に注意が必要ですね。
私も17日に葉山の仲間と久し振りに1000m超の箱根金時山(1212)に
登りますが、登山口集合7:30でちょっときついです。

先日は王寺での再会キャンセルして大変失礼しました。
来年春にでも再会できればと思って生ます。
Posted by dojyou38  at 2020年11月10日 12:22
dojyou38さん

 こんにちは!

 久しぶりの大峰山系でしたが、雨にも降られず快適な登山でした。

 ただ前日の雨で登山道が少し濡れていたところもあり、滑らない
ように気を付けて登りました。1,726mとかなり高い山ですが、登山口
の洞川温泉が800m台なので実際の登山は1,000m以下でした。

 富田林では久しぶりにお子さんやお孫さんとの交流を図られたもの
と推察致します。こちらは孫がいないので羨ましい限りです。

 来年どこかで再会できればと思っています。
Posted by PANDORAPANDORA at 2020年11月10日 14:07
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