2015年09月14日

久し振りのバードウォッチングです。

 しばらくブログを休んでいましたが、特に理由はありません。大きなイベントが無かったことくらいで
しょうか。

 「歩こう会」などのイベントが雨で流れたことも理由の一つでしょうか。

 今回は久しぶりにビッグイベントがありました。所属している「日本野鳥の会・筑豊支部」で一泊の
ツアーがあり、それに参加してきました。場所は佐賀県の東与賀干潟と長崎県佐世保市の烏帽子岳
でした。

 直方駅に7時に集合して一路貸切バスで佐賀県の「東よか干潟」を目指しました。

 東与賀干潟とは有明海に面していて、以前は「大授搦(だいじゅがらみ)」と呼ばれていたそうです。
 今年の春にラムサール条約に登録されたときに「東よか干潟」を正式名称として登録されたようで
す。野鳥の会の方は皆さん「大授搦(だいじゅがらみ)」と呼んでいました。

 干潟ということもあり、近くに行くための交通機関が無いようで、車のない人は大変苦労して鑑賞に
来られるようです。今回はバスで直ぐ近くまで行くことができました。

 干潟は立派な仕切り柵で数百メータにわたり保護されており、安心して水鳥を鑑賞できました。
 当日は満潮を過ぎて引き潮に入ったところで少し急いでみることになりました。
 (潮が引くと水鳥も沖へ行くため)

 すでに先客もいましたがバスを降りて急いで鑑賞ポイントへ移動しました。目測でいうと手前は30
mから遠くは百~数百mまでの間に色んな水鳥が休憩していました。早速三脚とカメラをセットして
撮影を始めました。
 
 ベテランのメンバーは大砲のような超望遠レンズをセットしたカメラを武器に矢継ぎ早にシャッター
を押していました。こちらはコンデジに毛の生えたような粗末な機材で隅の方で遠慮がちにシャッタ
ーを切っていました。

 道具のあまりの違いに作品はあまり期待していませんでしたが、家に帰ってパソコンで見るとそこ
そこの写真が撮れていて一安心したところです。
 (ただし翌日の上空の渡り鳥は見事にボケていました)

 一通りの写真が撮れたところで、次の目的地へ移動することになりました。移動の途中のバスの
中で弁当をパクつくなど時間を有効に活用していました。長崎県の「佐世保青年の天地」に到着し
荷物を降ろして部屋に一端入り、注意事項の説明を受けた後にすぐに近くの烏帽子岳へ登りま
した。今回のメインの目的である渡り鳥「アカハラダカ」を鑑賞するためです。

 すでに長崎県野鳥の会のメンバーが定点観測のために陣取って、「アカハラダカ」に目標を定め
て来し方を双眼鏡で見つめていました。聞くところによるとこの日は対馬付近が雨で渡りがないとの
ことでした。朝からまだ一羽も見ていないとのことでした。しばらく待っていましたが動きが無いので
近くの烏帽子岳山頂を目指しました。山頂にも何人かの野鳥の会の方が超望遠レンズと双眼鏡を
構えて渡り鳥に狙いを定めていました。

 少ない中にもツバメやハヤブサが飛翔しており、ベテランはそれを追いかけて撮っていました。
 小生のレベルではとてもカメラで捉えることは難しく佐世保市の景色などをカメラに収めていまし
た。山頂でしばし時間をとってから定点観測地点へ戻りました。

  戻ってすぐの時に皆さんが騒ぎ出したのでその方向を見ると、ツバメより一回り大きな鳥が群れ
で飛んでいました。名前を聞くと「サンショウクイ」とのことでした。近くの茂みに止まったのを双眼鏡
で捉えるのがやっとで、カメラに収めることはできませんでした。もちろんベテランの方は一斉にシャ
ッターを切ってしっかり捉えていました。

 夕方近くになったのでその日は「アカハラダカ」を諦めて宿に戻ることにしました。ところが最後ま
で残っていた一名の方が「アカハラダカ」を一羽だけ見たとのことでした。残り物に福があるとはこ
のことか・・・

 どちらにしてもその日は難しいとのことだったので翌日の天気に期待して宿へ戻りました。宿は
青年の研修施設だったので規則が厳しく、食事時間やベッドメイク、片付け等中学生に戻ったよ
うな規則だらけの一泊となりました。人によっては旅館かホテルに泊まると思ってタオルも持参し
ていない人も多く、風呂に入るときに大騒ぎしていました。結局人に借りたり時間差で入浴してい
ました。

 もちろん夕食時もアルコールはありません。皆さん大人しく食事を済ませて後片付けを終わって
から部屋へ戻りました。小休止した後は大広間で長崎県野鳥の会のメンバーから「アカハラダカ」
についてのレクチャーを受ける段取りになっていました。スライドなどを活用しながら詳しく説明を
受けることができました。「アカハラダカ」は中国を繁殖地としインドネシア等で越冬するということ
でした。したがって9月は中国から韓国・対馬・烏帽子岳・台湾等を経由して越冬地へ移動すると
のことでした。

 1時間ほどのレクチャーを受けて翌日の探鳥会の勉強が終わってからは懇親会が開催されまし
た。ここではアルコールokのようで持ち込んだお酒と乾きもののつまみを肴に宴会が始まりました。
途中風呂に入るなどして三々五々に解散となりましたが、消灯時間ギリギリの22時まで飲んだ人
もいたようです。

 翌日は朝食の後すぐに帰りの支度をして荷物を車に積み込み、カメラ等の機材を担いで昨日登
った烏帽子岳へ向かいました。この日は長崎県野鳥の会の会長さんから説明を受けたあと、「アカ
ハラダカ」を最初に発見された80歳の長老の方からも再度「アカハラダカ」のより詳しい説明を受け
ました。説明を受けている最中に突如「アカハラダカ」の群れが飛来してきましたので急遽説明を
中断してカメラや双眼鏡を構えて鑑賞しました。

 小生も皆さんから見たらオモチャのようなカメラで必死に追いかけましたが、ボケボケの写真を
数枚撮ることができただけでした。機材の貧弱さを改めて思い知らされた二日間でした。だけどこ
ればかりは先立つ物がないと話が始まりませんのでもう少し様子を見るつもりです。今年の年末
ジャンボは10億円なのでそれに期待します。

 この日は天気も良く期待通りの「アカハラダカ」の渡りを見ることができました。野鳥の会筑豊支
部会長の話によるとこの日で400羽以上の飛来があったそうです。私のレベルで100羽近く見まし
た。実際には他の渡り鳥がいる可能性も高いのですがそこまでは判別できません。

 驚いたのは長崎県野鳥の会の定点観測メンバが双眼鏡で遠くを眺めていて、やはり「アカハラ
ダカ」の群れを捉えて100羽はいると言っていましたが、私の双眼鏡では全く捉えることができま
せんでした。一部の人は肉眼でも見えると言っていましたので双眼鏡から目を離して見ましたが
全くダメでした。さすがにプロの眼力は違うということを実感した一日でした。

 お昼の弁当を食べて午後のバードウォッチングでしばらく粘った後、バスに乗車して出発地の
直方へ向かいました。

 直方で解散した後、車を止めている駐車場へ行きましたが、駐車料金が一泊二日で300円だっ
たのには驚きました。駅から300mの位置で300円は他では絶対に見られませんね。過疎地とい
う証拠かも知れませんが。

 久しぶりの一泊二日の野鳥ウォッチングツアーでしたが、満足のいく旅でした。撮影機材の貧弱
さは今後の課題ということで、いつの日かご紹介できることを楽しみにしたいと思っています。

 下記の鳥の名前はネットで調べたものですが、よく似た鳥が多いので間違っている可能性も大で
す。ご存知の方がおられましたらコメント欄等でご指摘ください。よろしくお願い致します。


              「オバシギ」です。「ソリハシシギ」かも知れません。
久し振りのバードウォッチングです。


                       「ダイゼン」です。
久し振りのバードウォッチングです。


                        「コサギ」です。
久し振りのバードウォッチングです。


                       「シオマネキ」です。
久し振りのバードウォッチングです。


                      「ダイシャクシギ」です。
久し振りのバードウォッチングです。


                       「メダイチドリ」です。
久し振りのバードウォッチングです。


             佐世保の「烏帽子岳」、アカハラダカ探鳥ポイントです。
久し振りのバードウォッチングです。


                「エゾビタキ」ですが、ほとんど影だけですね。
                   名前は友人に教えてもらいました。
久し振りのバードウォッチングです。


                 「キセキレイ」です。かなり遠いものです。
久し振りのバードウォッチングです。


                目的の「アカハラダカ」がやっと撮れました。
                   もちろん遠くてぶれていますが。
久し振りのバードウォッチングです。












 

 


 

 
 


 
 

 

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Posted by PANDORA at 21:05│Comments(4)
この記事へのコメント
鳥は動きますし、遠いところにいますので、その撮影はタイミング等、難しいですね。有明海には「しおまねき」「「むつごろう」をはじめ、珍しい魚が棲んでいます。
Posted by むつごろうむつごろう at 2015年09月16日 11:31
むつごろうさん

 こんばんは!

 有明海のシオマネキとムツゴロウも見ました。

 鳥の撮影はまだ初心者レベルで、まともなレベルになるには
かなり時間がかかりそうです。ボチボチ慣れていくしかないですね。
Posted by PANDORAPANDORA at 2015年09月16日 17:44
暫くでした。
バードウォッチングも機材が勝負のようですね。
それに来るか来ないかじっと待つ、我慢の勝負でもあるようですね。
私は何するにも動作が遅いので動いているもの撮るのは苦手です。
写真見て、改めて認識したのですが、水鳥の多くは1本足で案山子になって休んでいます。
不思議です。
Posted by dojyou38 at 2015年10月07日 18:03
dojyou38さん

 こんばんは!

 野鳥撮影用のカメラは望遠レンズが必要ですが、
カメラの数倍の値段なので中々手が届きません。

 今回の写真もコンデジのやや高級版(50倍ズーム)
を使用して撮ったものです。飛翔しているタカなど
はとてもついていきませんでした。

 水鳥が休んでいる時は一本足なので動きが少なく
何とか撮れます。エサなどを摂っているときは二本足
ですがこれも動きが遅いので何とか撮れます。

 でも最終的には遠くの鳥や飛んでいる鳥が対象と
なりますので、望遠レンズが欲しいところです!
Posted by PANDORAPANDORA at 2015年10月07日 19:41
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