団塊世代プラスONE

　地元シニアクラブの「歩こう会」で宗像大島に行ってきました。大島は全国各地にあり、特に
伊豆大島が一番有名ですが今回は福岡県の大島を訪問しました。

　この島は「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として世界文化遺産に推薦されています。

　実際には「古事記」にもでてくる宗像大社の女神「宗像三女神」を祀ってあり、一番遠いのは
沖ノ島の「沖津宮」（田心姫神たごりひめのかみ）、次は大島の「中津宮」（タギ津姫神たぎつ
ひめのかみ）、宗像大社の「辺津宮」（市杵島姫神いちきしまひめのかみ）です。

　今回は大島の中津宮と宗像大社の辺津宮を訪問しました。大島では沖ノ島の沖津宮を拝め
る「沖津宮遥拝所」にも参拝してきました。

　バスで天神を8時15分に出発し，一路休憩無しで宗像の神湊（こうのみなと）港を目指しまし
た。ここから船に乗り大島を目指すものです。久しぶりの船で波が少し荒く危うく船酔いすると
ころでした。

　大島へ到着すると先ずは全員で中津宮へ行きお詣りしました。その後健脚組とハイキング組
に分かれて、健脚組は御嶽山（みたけさん224m）を目指しました。ハイキング組はやや大回り
して大島の最北端「風車展望所」へ向かいました。最終的にはこの風車展望所で合流し、昼食
を摂りました。

　しばらく休憩した後、菜の花が咲き乱れる砲台跡を散策し、沖津宮遥拝所へと向かいました。
　ここからは晴れた日には49km先の「沖ノ島」が見えるようです。この日も晴れていましたので
何とか「沖ノ島」を見ようと展望所まで上がってみましたが確認できませんでした。

　帰り際に再度デジカメを沖ノ島の方向に向けて望遠シャッターを切りましたが、かすかに見え
ていた島がどうも「沖ノ島」のようです。沖津宮遥拝所にあった写真と見比べても島影がほとんど
一緒で確信に変わりました。年に数回しか見えないと言われていた「沖ノ島」が見えた一瞬です。

　その後スタート地点の船着き場まで戻りましたが、帰りの便までの時間が余っていたようなの
で少し海岸を散策しました。海岸には大小の島や岩が連なり引き潮の時は歩いて渡れるような
ところもありました。その一部には連歌の筑紫紀行にも歌われた「夢の小夜島」もありました。

　今回も女性陣が多かったので帰りの船に乗る前にお土産を買っていこうと小さなお店で海藻
などを買い求めていましたが、船着き場の近くに軽四の移動販売車が着いたとたんに皆で群が
るように新鮮な魚や干物を求めていました。船が出る直前まで並んでいたようですが、結局全て
を売り切ったようで女性陣も売主も満足げな顔をしていました。

　船が神湊港に到着すると再度バスに乗り込み今度は「宗像大社」（辺津宮）を目指しました。
　ここでは「神宝館」に入り最初に宗像・沖ノ島の世界遺産登録PRビデオを見て、その後沖津宮
関連の国宝８万点の主要な収蔵品をつぶさに見ることができました。

　私自身にとっては初めての大島、二度目の宗像大社・神宝館でしたが、沖ノ島を肉眼で見る
ことができるなど大きな収穫があり有意義な「歩こう会」の一日となりました。


　　　　　　　　　　　　この船で大島へ向かいました。小さい船でやや揺れました。



　　　　大島全体の地図です。右下の港に到着し御嶽山経由で風車展望所へ向かいました。



　　　　　　　　　　　　　　　　　途中の牧場付近で見た「菜の花畑」です。



　　　　　　　　　　　最終目的地の「風車展望所」です。ここで昼食を摂りました。



　展望所近くの砲台跡です。トーチカのようになっており海に向かって大砲を設置していたようです。



　　　　　　　　　　日露戦争の戦没者（ロシア兵、日本兵の両方）を祀っていました。



　　　　　　　　　　　「沖津宮遥拝所」です。ここから沖津宮を拝んでいたようです。



　　　　　　　　　　　　　真ん中に薄っすらと「沖ノ島」が見えます。見えますか？



　　　　　　　　　船着き場の近くにあった「夢の小夜島」です。中々風情がありますね！



　　　　　　　　　　　宗像大社の「神宝館」です。8万点の国宝を収蔵しています。