2019年03月19日

春の大和三山へ

 雪山登山も一段落して、いよいよ春の登山シーズンを迎える時期になりました。
 先日(3月17日)に大和三山をめぐる催しがありましたので、山の会の例会をパスして、そちらに
参加しました。「大和三山踏破」という触れ込みに思わず反応したものです。

 今までも個別には「畝傍山や耳成山」に登っていましたが、天の香久山を含めた大和三山は初
めてでしたので、その響きに思わず誘われてしまいました。当日の天気予報では昼に1時間ほど
小雨(0.3m以下)の予報でしたが、実際には10時ころから歩き始めた時点で小雨模様でした。

 結局、登山中は大きな雨には会いませんでしたが、山と山の間を歩行中に大雨に遭い何度も
雨宿りする羽目になりました。傘をさしたり、合羽に着替えたり、それをザックに入れなおしたりの
連続でリーダの雨女ぶりがいかんなく発揮された一日でした。

 橿原神宮駅前で集合し、先ずは橿原神宮で一日の無事をお祈りしました。先ずは参加者全員
の記念写真を撮り、その後最初の一座として畝傍山(199m)を目指しました。この山が一番高い
ので、あとは推して知るべしです。頂上の山口神社跡に参拝し周りの様子を確認して下山しまし
た。

 下山してきたころに雨脚が強くなってきましたので麓の深田池横のかなり大きな休憩所(50人
程の)に一旦入りました。ここで雨宿りを兼ねて昼食の時間となりました。昼食の後、講師の先生
から大和三山に関する歴史的な位置づけや橿原神宮を中心とした神社群の説明があり、また
大和三山を題材にした古事記や万葉集などの和歌の説明がありました。

 畝傍山:「畝火山 昼は雲とゐ 夕されば 風吹かむとぞ 木の葉騒げる」・・・古事記神武記

 天香久山:「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香久山」・・・持統天皇の御詠歌

 耳成山:「無耳(耳成)の 池し恨めし 我妹子が 来つつ潜かば 水は涸れなむ」

 その後、天の香久山に向かいましたが途中で雨脚が強くなり、再度途中にあった大きめのトイ
レで小休止せざるを得なくなりました。20分前後休んだところで風上に晴れ間が見えてきて、
その後雨脚も途絶えたので天の香久山(152m)を目指しました。ここは多武峰(とうのみね)から
続く竜門山地の端にあたります。

 天の香久山の頂上には國常立(くにとこたち)神社があり、高靇神が祀られています。ここは
初めての山だったので記憶に残すことにしました。神社が立っていることが一番の特徴です。
 この二つの山は近鉄電車が通っている伊勢街道より南側にありますが、最後の耳成山は北側に
あるのが特徴です。

 少し長い道のりを田んぼのあぜ道を通りながら耳成山(139m)に向かいました。途中でグループ
が二つに分かれるなど多少混乱しましたが、目的の耳成山はどこからでも見えるので、大きな
トラブルもなく登山口に集結しました。登りはゆるやかなやや大回りに登る道を選び、頂上へ向か
いました。

 頂上はやや平らな広場があり、すぐ先に三角点が鎮座していました。そこに手を触れて無事に
大和三山を制覇したことを実感しました。頂上には建物はありませんでしたが、天の香久山方面
の木々が伐採されており、その見晴らしを楽しみました。

 また頂上から少し降りたところに耳成山口神社があり、祭神は高皇産霊神となっていました。
 下りはその耳成山口神社の下からやや急な山道を下りました。雨が降った後なので細心の注意
を払いながらの下山となりました。

 下山してきたところで、地元の方などもおられるので一旦解散とし、それぞれ帰途につきました。
 大半の方は近接の近鉄八木駅まで同行しましたが、その途中でまたまた大雨に遭遇し、途中の
やや大きな家の駐車場の軒先で一時的に雨宿りすることになりました。傘やカッパでは役に立たな
い程強烈な雨でした。十数分ほど雨宿りし、雨脚が弱まったところで八木駅へ向かいました。

 八木駅では本当の解散となり、それぞれの方が家路につきました。一部の仲間が反省会へとな
だれ込みましたが、いつもの居酒屋がいっぱいで入れませんでした(12名)。いろいろ探した挙句
全国チェーンの「和民」で何とか席を確保できました。今回のウォーキングは年度初めということと
初めての日曜日開催ということもあり初参加の方も多く、反省会も大いに盛り上がりました。


                   出発地点の「近鉄橿原神宮前駅」です。
春の大和三山へ


             外拝殿に飾ってあった「大絵馬」です。干支は猪でした。
春の大和三山へ


                少し離れた場所から。橿原神宮の外拝殿です。
春の大和三山へ


                    これから正面の畝傍山に登ります。
春の大和三山へ


   畝傍山下山後昼食を食べた深田池に水鳥がたむろしていました。「オオバン」も見えます。
春の大和三山へ





 


 

 

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Posted by PANDORA at 10:51│Comments(2)登山
この記事へのコメント
これからいよいよ春山シーズンで、様々な花が迎えてくるでしょう。
大和三山、高校時代古文の時間に聞いたことがあります。
持統天皇の歌は今も覚えているが、他の2首は知りません。

低山とは言え三座は連なっていないようですから歩行距離は長く、
途中何度も雨に打たれ雨具を着けたり外したり大変だったことでしょう。
Posted by dojyou38 at 2019年03月20日 18:02
dojyou38さん

 こんばんは!

 今回は雨との格闘でしたが、登山中は降られなかったのが
唯一の救いでした。大和三山は飛鳥地方に鎮座している山で
どこからでもよく見えるので、一度は制覇したいと思っていまし
た。念願かなって一つの目標がクリアできました。

 これからは花のシーズンですので、花見など季節に合った
山行をアップしていきたいと思っています。
Posted by PANDORAPANDORA at 2019年03月20日 22:38
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