2019年11月08日

四国徳島・剣山登頂

 先月の話ですが、四国徳島の剣山に登ってきました。四国のもう一つの百名山・石鎚山は既に
登っていましたので以前から機会を狙っていました。旅行の冊子を眺めていると「剣山登山」の
文字が目に入り直ぐにネットで予約を入れようと思いましたが、すでに満員でした。

 ダメもとで「キャンセル待ち」を申し込んでいると、数週間後に「空きが出ました」との連絡が入り
直ぐに正式な申し込みを入れました。一泊二日の行程で新大阪発でしたので助かりました。
 当日は早めに出発して新大阪駅の観光バス待ち合わせ場所へ行くと、一番乗りでした。

 しばらくすると係の方から「まもなくバスが到着します!」とのアナウンスがあり、バス到着後は
所定の席に座って早速出発しました。ドライバーは若い女性の方でした。途中淡路サービスエリ
アでトイレ休憩をはさみながら一路剣山の登山口「見ノ越」へと急ぎました。

 剣山は徳島県のほぼ中央にありかなり奥深い場所にありました。従って場所によっては細い道
となっており離合するのも難しいような道がほとんどでした。女性ドライバーはそんな道を何の躊
躇もなくスイスイと登って行きました。もちろん対面した場合はどちらかが少しバックして道を譲る
と言うのはいつものことです。

 「見ノ越」の登山口に到着すると既にたくさんのバスや車が駐車していて、いろんなパーティが
登山準備を進めていました。その時、別のパーティに見覚えのある方がおられて思わず声を掛け
ました。その方もどこかで会ったような顔をされましたが、結局二人とも思い出せませんでした。

 当パーティも荷造りと登山靴の調整などを済ませて出発しました。そのとき女性ドライバーもつ
いてきたので一瞬驚きました。確認すると時間に余裕があったので最初だけついていくつもりだ
とのことでした。当然翌日は別の下山口で待ち合わせなので、そのあとすぐに戻っていきました。

 その登山口からはリフトも登っており中腹まではハイヒールでも上がれるようでしたが、我々は
登山が目的なのでリフトを横目に見ながら黙々と登り始めました。最初に登山の安全祈願のため
に「剣神社」にお参りしたのはもちろんです。

 しばらく歩くとリストの終点「西島駅」に到着し。そこでしばし休憩した後さらに上を目指しました。
 頂上に近づくにつれて霧が発生し「剣山頂上ヒュッテ」に到着した頃には視界がもう一つでした。
 山頂はすぐそこだと言うことで、荷物を担いだまま頂上を目指しました。

 剣山の頂上はなだらかな山容で晴れていれば遠くまで見通せたようですが、この日はあいにく
霧の中と言うような状況でした。とりあえず頂上を確認して「剣山頂上ヒュッテ」へと戻りました。
 ヒュッテでは部屋割りや食事の説明があり、男性は3人だけだったので一部屋に集まりました。

 メンバ構成は男性ガイド2名と添乗員さんが男性部屋で我々3人以外の十数人はすべて女性
でした。男性の一人は70歳代で小生と同じような経験豊富な方でしたので「山談議」に花を咲か
せました。もう一人は40歳代でまだ山の経験は浅いようでした。

 夕食の時間が来て下の食堂へ集まり一斉に食べ始めましたが、我々ツアーのメンバーが一番
多く女性の方々の甲高い声がいつまでも響いていました。今回は誰もビールの注文をしないので
小生も黙々と夕食を平らげました。後で聞くと缶ビールもあったと言うことで時すでに遅しでした。

 夕食後は部屋に戻り同室者との山談議も終わったころに消灯時間となり就寝しました。翌朝は
6時から朝食だったので5時台に起きて登山の荷物の準備をして食事会場へ降りました。食事後
しばらくして二日目の登山がスタートしました。先ずは昨日登った剣山頂上を目指し、その後次の
目的地である「次郎ぎゅう」に向けて歩き始めました。

 天候は昨日と同じく雨ではありませんでしたが、霧が少しかかっており見通しは悪い中での出発
となりました。剣山はその昔は「太郎ぎゅう」と言われていたようで「次郎ぎゅう」と双璧をなしてい
ました。いつのころからか「太郎牛ぎゅう」を剣山と呼ぶようになったそうです。

 前方の視界は良かったのですが、後ろの視界は悪く「剣山」の容姿は霧の中でした。しばらく歩
くと「次郎ぎゅう」が視界に入ってきてほどなく頂上へ到着しました。後ろを見ても「剣山」は見えま
せん。しばし休憩した後最後の目的地「奥祖谷のかずら橋」へ向かって下山を始めました。

 ただ「次郎ぎゅう」へ到着した時に、逆の方から歩いてくる団体と遭遇し、その中に前日顔を合
わせた方とまた目が合いました。お互いに「どこかで会ったような・・・?」と言いつつ別れました。

 下山を始めてしばらくすると後ろに「次郎ぎゅう」の姿が見え隠れするようになり、緑の稜線が
皆の歩いた軌跡を示していました。また更に歩くと「次郎牛」の左手奥に「剣山」も見えてきて思
わずカメラを構えた次第です。遠くから眺める初めての剣山でした。

 さらに下山して途中の「丸石避難小屋」で昼食を取り、しばし休憩の後さらに最後の下山となり
ました。丁度下山したところに最後の難関「奥祖谷のかずら橋」が待っており、そこを恐る恐るわ
たり終わったところにバスが待っていました。「祖谷のかずら橋」は何度か行きましたが「奥祖谷
の二重かずら橋」は初めてでかなり距離(42m)も長く、高さ(12m)もあったので恐々と渡りました。

 その後はしばし休憩した後バスに乗り込み途中で入浴施設によって汗を流して、一路新大阪
を目指しました。新大阪駅で解散となり各自各々家路へとつきました。これで日本百名山の内、
西日本では鹿児島の開聞岳と福井の荒島岳を残すのみとなりました。

 以上で話は終わりですが、昨日別のハイキングで奈良の「高山竹林園―高山八幡宮ー長弓寺
ー王龍寺」に行ったときに、先日剣山で会った方と再会しました。お互いにどこかで会ったと言う
ことは判っていましたがやっとその団体がわかりました。「かぎろひ歴史探訪」のメンバーだった
のです。二人ともその会に毎回参加しているわけではないので印象が薄かったようです。

 「剣山登山」での疑問が解けて一安心した次第です。


         登山口の「剣神社」です。ここにお参りしてから登山をスタートしました。
四国徳島・剣山登頂


                登山口にあった「剣山登山」の全体地図です。
四国徳島・剣山登頂


               剣山頂上の三角点です。霧にかすんでいました。
四国徳島・剣山登頂


                「剣山頂上ヒュッテ」です。ここに泊まりました。
四国徳島・剣山登頂


             二日目に後ろを振り返ったら「剣山」の雄姿が見えました。
四国徳島・剣山登頂


          二日目の「次郎ぎゅう」です。下山の途中で振り返って見たところです。
四国徳島・剣山登頂


        「奥祖谷かずら橋」です。かなり揺れたので久しぶりに怖い目に遭いました。
四国徳島・剣山登頂


               「奥祖谷の二重かずら橋」の案内板です。
四国徳島・剣山登頂









 



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Posted by PANDORA at 11:43│Comments(2)登山
この記事へのコメント
暫くブログに顔を見せないと思っていたら剣山に行っていましたか。
私は2度目のトライで山頂まで登れました。
1度目は天候悪く見ノ越周辺を歩いて引き返しました。

吉野川を渡ってからの国道狭かったでしょう。これでも1級国道か!と思った。
剣山の山頂は広々と雄大で、剣山だけだと変哲もない登山ですが、
次郎ぎゅうまで縦走すると百名山かなと思ったものです。

西日本の百名山、あと二つですか。頑張ってください。
私は大山と荒島岳ですが、私の場合はもう挑戦できそうにありません。
Posted by dojyou38 at 2019年11月08日 18:44
dojyou38さん

 こんばんは!

 剣山は中々登る機会がなかったので後回しになっていました。今回やっと
ツアーで登ることが出来ました。残る二つ(開聞岳と荒島岳)は来年春以降
に予定しています。

 確かに剣山だけでは物足りずに「次郎ぎゅう」まで登って登山したという
気持ちになりました。奥祖谷のかずら橋は有料(500円)でビックリしました。
 下山道に繋がっており他の選択肢がありませんでしたので・・・

 大山(1,709m)と荒島岳(1,524m)は御嶽山のような3,000m級の山で
はありませんからゆっくり登れは大丈夫ですよ!
Posted by PANDORAPANDORA at 2019年11月08日 20:16
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